Q1使い方は?

新規のジョイント箇所に使用します。
先端が針になっていて、傾けるとその針に液がつたって流れます。
液は水のように粘りがなく、やわらかな液体で、わずかな狭いすきまに容易に入ります。
入った液がビニル素材を溶接します。
参考:熱溶接よりも標準化されたテクニックで、安定した溶接が約束されます。

Q2施工の方法は?

国内のシームシーラーとほぼ同じですが、先端の針をジョイントの継ぎ目箇所に45度の角度で差し込み、下地を擦るようにします。また、液を注入する前にマスキングテープを使用してクレーム防止や不具合防止が出来ることが魅力です。
マスキングテープの使用は、材料の都合や現場の事情で省略することが出来ます。
参考:先端の針をビニル床材のジョイントに差込みますと、液が針をつたって流れジョイント箇所の裏面まで濡らし、濡れた箇所が溶接されるテクニックです。
すき間が0.5mm以上の場合では、一度の液の注入では溶接が出来ないことがあります。
この場合は、乾燥後に、再度同じ方法を繰り返します。
ジョイントのすき間がひろい場合は、液が下地に流れるばかりとなりますので使用は避けます。
その場合はコーナーペーストを使用します。
【施工上の注意】
施工するジョイント箇所は、必ずマスキングテープをしてシーム液を流してください。
マスキングテープはシーム液の「液たれ」や床材の表面の無駄なシーム液から保護します。また、湿気の多い時期に発生する白化現象も防ぎます。

Q3溶接強度は?

熱溶接に比較して同等以上です。
参考:熱溶接は経験を重ねないと接着強度を完璧にすることは難しいです。
熱溶接は現場状況(下地や気温)、溶接機の温度、溶接速度による溶け具合などの経験と判断が難しく熟練が必要とされています。
液溶接は経験が少なくても施工が出来るテクニックで、安定した溶接強度が約束されます。
液溶接の優れた強度は、施工者による差はありません、また現場状況にも左右されません。

Q4ジョイントは目立ちますか?

熱溶接やシームシーラーと比較して、仕上がりはとてもきれいです。
マスキングテープの使用ができるから、液のはみ出しが少なくなります。
参考:シームシーラーを施工したらジョイントが目立ちクレームになった・・・・
ジョイントの溶接はしない、と言う声も聞こえますが・・
ジョイントの溶接は仕上りを清潔に維持するのに大切なことですから、このテクニックを推奨します。

Q5特長は?

工夫された溶接液と、特殊な「針」の組合せです。
施工者の技量に左右されずに標準化されますから、安定した強度を約束する科学的な仕組みが整っています。
マスキングテープを使用するテクニックが追加され、現場事情に合わせて選択ができます。

Q6保管の方法は?

熱くなる場所を避けます。
特に車の中で、高温になる場所は避けてください。
先端をきれいにして、下向きにして容器の紙箱に入れ、風通しのよい場所に保管すると長期間の保管が可能となります。

Q7出なくなる?

目詰まりしません。
使用後の使い残しの液はいつもサラサラとしています。
参考:液の容器から、注入する容器に移し替えたりしますと、液の溶剤が揮発しますから粘度が上がり、サラサラ状態が変化してしまい、目詰まりの原因になります。
使用後は針を下向きにして液を1滴出し、汚れを布で拭き取り、キャップを閉めれば目詰まりしません。

Q8注意することは?

チューブの容器は折り曲げないで下さい。
ブリキ素材のチューブ容器のために破れやすくなります。
もしもやぶれたら紙テープ(マスキングテープ)などで補修します。