溶接の方法には熱と液の2種類があります。
ビニルシートの施工テクニックの場合、国内では熱の溶接が主流でした。
ヨーロッパではドイツを中心として液溶接が主流でありスタンダードです。
どちらを選択するかは施工管理者及び施工者の判断となりましょう。
床材によっては、液溶接が不適切な材質もあります。
ヨーロッパやアメリカでは、液溶接工法が不適切な床材に熱溶接工法を採用しています。
例えば、ノンスリップタイプ(表面が凹凸している)のビニルシートには、液溶接が最適と判断出来ます。
天然素材のリノリゥムは、液溶接の効果がなく、熱溶接の選択が適切です。
もしも、凹凸のあるビニル床材を熱溶接する場合には、継目が目立っても仕方なく、仕上りはガマンしなければなりません。
しかし、液溶接で施工すれば、継目は目立たなく、なんら問題はありません。
液溶接は今後、国内においても主流となりましょう。