溶接の方法には熱と液の2種類があります。
ビニルシートの施工テクニックの場合、国内では熱の溶接が主流でした。
ヨーロッパではドイツを中心として液溶接が主流でありスタンダードです。

どちらを選択するかは施工管理者及び施工者の判断となりましょう。

床材によっては、液溶接が不適切な材質もあります。
ヨーロッパやアメリカでは、液溶接工法が不適切な床材に熱溶接工法を採用しています。
例えば、ノンスリップタイプ(表面が凹凸している)のビニルシートには、液溶接が最適と判断出来ます。
天然素材のリノリゥムは、液溶接の効果がなく、熱溶接の選択が適切です。

もしも、凹凸のあるビニル床材を熱溶接する場合には、継目が目立っても仕方なく、仕上りはガマンしなければなりません。
しかし、液溶接で施工すれば、継目は目立たなく、なんら問題はありません。

選択の判断

  • 床材に適切であることが第一条件になりましょう。
  • 液溶接の場合は、ビニル素材が含まれて入れば、使用が可能です。
  • クッションフロアの場合、裏面まで溶着し、はがれにくくなります。
  • 施工後の品質は、仕上りや耐久性が考えられます。
  • 液溶接工法はマスキングテープを使用することによって、最高の仕上りを可能とします。
  • 熱溶接工法と比較して、作業性やクレーム率、補修のし易さなどで、液溶接の工法が優れていることがお分かりになりましょう。

比較

  • 仕上りの状態は液溶接が優れています。
  • 耐久性は、液溶接と熱溶接と同等です。
  • 作業性は、液溶接が勝っています。
  • クレーム率は、液溶接が優れています。
  • 手直しや補修のテクニックも液溶接が容易で優れています。
  • 費用は、液溶接も熱溶接も同等です。

液溶接は今後、国内においても主流となりましょう。